これは我が国日本において大変多い傾向といえますが、我が国ではとくに先進国でも指折りに、
こどもの近視がとても深刻なようです。
そしてそのなかでも、仮性近視による幼少期での将来成人後においての影響が多大であり、
様々な問題をはらんでいるようです。
幼少期においての仮性近視は、成長過程において視力の早期からの近視固定による視覚障害と
いったものを招く可能性が大いにあるため、小児科医療の分野においても大きな課題となって
います。
幼少期からの近視固定が続くと、仮性近視からの離脱が自力で次第に出来なくなるため青年期
や成人期において、常にいかなる場所においても眼鏡などを常に装着していなければならず
これがために、さらなる視力低下をも招いて様々な眼病等や日常視覚動作での障害等を招く事態
にもなりかねません。
小児科医療界ではこの事を深刻に受け止め、幼少期のうちでの様々な予防についての対策などを
めぐらせてはいるようですが、なかなか具体的かつ効果的な方法についてはまだまだ前途多難な
ようです。
こどものうちでの仮性近視の治療は大変難しく、なかには大手術などを場合によっては施さなく
てはならないケースなどもあり、そのような場合には治療の対象者であるこども自身に対しての
体力面での負担、さらにはそのこどもの親御さんや親族の方々への治療費用の面での莫大なコスト
が掛かる可能性等々、実に課題が山積しているといえます。
これらの深刻な課題をどう乗り越えていくかが、これからの小児科医療分野においての大きな
試練といえます。